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江沢民「十年戦略」を阻む国有企業政革

最大の問題は「経営者の質と能力」[北京発]「十年戦略の転換を余儀なくされました。自己批判とも受け止められかねない一言を口にしたのもそのためです」――中国共産党の幹部は、厳しい表情でこうつぶやいた。 江沢民総書記は、九七年の十五回党大会を起点に、「十年戦略」を打ち出していた。十年戦略とは、(1)前半…

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WTO加盟で揺らぐ中国共産党支配

江沢民は思想締め付けを図るが、「自由化」はくい止められない 二十一世紀の歴史は、東西冷戦の終結を告げる一九八九年のベルリンの壁崩壊から始まったといわれる。この筆法を借りれば、朝鮮半島の南北首脳対話から、「アジアの二十一世紀」が始まった。だが朝鮮半島はあくまで舞台の袖にすぎない。二十一世紀に起きるア…

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「世界の工場」の台頭と不安

その圧倒的な産業競争力ゆえ、中国は確実にWTO体制で有数の大国となるだろう。だが民族系企業の育成は始まったばかり。“大きすぎる途上国”にWTO自体が揺さぶられる危険もある。 十一月十日、ドーハのWTO(世界貿易機関)閣僚会議。加盟承認後、会場に招き入れられ、満面の笑みで拍手に応える中国の石広生・貿…

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WTO加盟を選んだ一党独裁国家の「危険な賭け」

 十一月十日夜、中国の世界貿易機関(WTO)加盟決定を、中国中央テレビ(CCTV)は、カタールのドーハから生中継で伝えた。四時間半の特別番組が組まれ、「五輪招致、サッカー・ワールドカップ(W杯)出場決定と合わせ、今年の三大快挙」と繰り返し強調される。しかし北京市民は冷淡で、週末の夜はいつもより静ま…

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「企業経営」という隠れたハードル

外資主導で掴んだ「世界の工場」の強みを、国内勢へと引き継げるか。開かれた市場に臨む中国企業には、経営ノウハウの確立という大きなテーマがある。「二〇〇八年の北京五輪開催は、中国経済の域内格差を広げるか、それとも縮める要因となるか、意見を述べよ」 九月半ば。北京市の北西に位置する理工系の名門、清華大学…

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中国株投資の落とし穴を見過すことなかれ

[香港発]日本で中国株がブームだ。中国関連の株式投信が次々と設定され、純資産も急増した。一時に比べると日本からの資金流入は衰えたが、依然として関心は根強いという。しかし、中国株市場は今やバブルがはじけ、調整局面に入っている。政策の変更など外部要因で揺れ動く中国株投資のリスクを知らずにいると、思わぬ…

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淘汰が進む中国企業の「勝ち組」「負け組」

国内産業が国際競争の波に晒されるWTO加盟の影響は、早くもはっきりと見え始めている。対中進出でしのぎを削る日本企業など“外資”にとっては、「勝ち組」をパートナーに選べるかが将来を左右することに――。[北京発]中国が世界貿易機関(WTO)に加盟してから八カ月。国内産業を保護する防波堤だった関税が下が…

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中国経済を脅かすデフレの罠

[香港発]今、中国では銀行預金が大ブームになっている。都市部の急速な経済成長に伴う所得の増加や低迷する株式市場からの資金の流出などを背景に、もともと個人の銀行預金は前年同期比一〇%台前半の伸び率で増加していたが、今年に入ってさらに増加ペースが加速。五月には初めて八兆元(約百二十兆円)の大台を上回り…

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中国経済の行方を担う注目すべき「二つの新組織」

[北京発]業績不振の国有企業と膨らむ金融機関の不良債権――。中国経済が抱える二つの難問に取り組む政府機構が発足した。「国有資産監督管理委員会」(国資委)と「中国銀行業監督管理委員会」(銀監会)だ。この二つの省庁は、胡錦濤国家主席―温家宝首相の新政権が取り組む改革の司令塔となる。 天安門広場にほど近…

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外資企業にも影響大!? 独占禁止法ついに施行

 中国の独占禁止法(独禁法・中国語では「反壟断法」)が八月一日から施行される。中国国務院(中央政府)が一九八七年に法案起草の準備を開始してから二十年の検討を経て、昨年八月に公布された。独禁法の施行によって、市場経済体制の基礎となる法制度が整うことになる。 施行される独禁法は、同業者による価格カルテ…

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上海で大苦戦の森ビルにさらなる追い討ち?

 森ビルが上海で二〇〇八年十月に開業したばかりの高層ビル「上海ワールドフィナンシャルセンター」(高さ四百九十二メートル)の隣で、大幅にそれを上回る高さのビル「上海タワー」(六百三十二メートル)の建設が十一月末に始まった。依然続く高層ビルの建設ラッシュに地元では「景気が悪化しているのに、オフィスビル…

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「雇用が伸びない」中国で台頭する「構造改革派」

 いまやグローバル経済を構成する重要な要素となった中国経済の内部においても、各国が悩み抜いてきた歴史的課題が反映するに至っている。生物が受精卵から成体になるまでの個体発生の過程において系統発生を繰り返すように、国民経済の発展過程にも歴史を刻んだ世界各国の経験値が反映することは稀ではない。個体として…

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「ルビコン川を渡った」米オバマ政権の「オリンピック・ゲームズ」

「ルビコン川を渡ってしまった」。ホワイトハウスの危機管理室(シチュエーション・ルーム)の会議テーブルに、こなごなになった遠心分離器の破片が置かれた時を思い出しながら、ヘイデン元CIA長官は、そう語った。コンピューターウイルスを使って、遠心分離器の音速に近い回転スピードを操作し、破壊するのに、はじ…

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遂に利下げ「中国経済」が狙撃される4つの理由

繁栄はいつまで?(中国・上海の高層ビル群)(C)時事  6月7日に中国人民銀行が金利の引き下げを発表した。中国はリーマン・ショックが起こった2008年には相次いで金利を下げたが、2010年からは物価上昇が中国経済を襲ったため金利の引き上げに転じていた。...

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